2007年05月19日

去るもの追わず・・・でも・・・


----【PR】-----------------------------------
 ★このブログが書籍化されています!★

 ■こまった派遣〜としぞう〜
 ■ハケンガシゴト〜としぞう〜
--------------------------------------------
派遣会社の裏の裏。
書籍化で発売開始!⇒こまった派遣社員―こちらから購入できます

今日のランキングは?
えらいことになってきました・・・

-------------------------------


妹から電話がありました。

「おにぃちゃん!お父さんが5冊も本を買ってきたよ!(笑)」

おやじに本のことは少ししか話してないんですが、
それでもちゃんと買ってくれていることに、やや感動し、
なんだかんだといっても血のつながりというか、
親と子というか、そういう関係はいいもんだと改めて思うわけです。


こんばんは、としぞうです。


おやじ、会社で広めてくれないかな・・・



さて、何かの縁で仕事中に知り合う人に
いろいろと教えてもらうことも多いわけですが、
逆に、頻繁に裏切られることも多いわけです。

基本的に去るものは追わない主義ですが、
それでもやはり去られるとちょっと心苦しくなります。


まずはブログをお気に入りに登録してみてください。

クリック3秒で完了します♪

ランキングがんばってるかも!?

数日前面接に来たのはTさん42歳男性。
あからさまに浮浪者というような風貌です。

5月も中旬となればそれなりに気温も高く、
シャツ一枚で十分過ごせるわけですが、
なぜだかこういった方は、比較的厚着です。

彼も例外ではありません。


わけのわからないメーカーのキャップ。
くすんだ色のジャンバーに、うっすら茶色いトレーナー。
ジーンズも見たことのないメーカーのくすんだ青。
靴はもともと何色かわからないスニーカー。


持ってきた履歴書はこれと比べるとまし。


一応市販の履歴書に写真を貼ってあります。
職歴もわけがわからないほど転職していますが、
かけるところは書いているようです。


ちなみに・・・


--------【職歴抜粋】----------

昭和○○年 ○○組 土木作業員
昭和○○年 ○○蝓〃築現場
平成××年 焼き芋屋
平成××年 日雇い

------------------------------






う〜ん・・・









微妙…( ´_ゝ`)



かなり空白もあったので聞いてみました。


としぞう「空白のところは何をしていました?」

Tさん「いろいろです。日雇いで。」

としぞう「単発の派遣とかですか?」

Tさん「いや、朝待ってると来るんです。」

としぞう「え?」

Tさん「そういう場所で待ってると、
    土木作業員を日雇いしてくれるところがあるんです。」






あぁ・・あそこね・・・(←とある地域では有名)


としぞう「わ・わかりました・・」

Tさん「でも仕事は毎日なくて・・何とかしたいんですよ・・」

としぞう「そうですか。今のお一人でお住まいですか?」

Tさん「ええ。一泊1,000円の部屋に。」





1,000円!?(←調べてみたら確かにあった)



としぞう「そ・そうですか・・・」

Tさん「お金もないし、今のままじゃまずいので・・」

としぞう「確かに・・・」

Tさん「何でもしますから!毎日仕事できるところを紹介してください!」



まっすぐにそういわれると
なんとかしたくなっちゃうので、
とりあえず片っ端から軽作業系のクライアントに連絡し、
トライアル期間で2週間修業し、まじめに働くようなら
長期的に配属してもらってもいいと返事をもらいます。


ちなみに時給1,100円なんで、そう悪くはないと。
仕事自体も倉庫内での仕分け作業で、重労働ではありませんし。


初日から一生懸命働いてくれたようで、
クライアントからの評判はまずまずのスタート。


あ、忘れてましたが若干彼は匂うので、
新しい服(上下で3,000円ぐらいですが)と
仕事前のお風呂代は出してあげました。(←甘いなぁ、僕)



二日目。



Tさん「日払いお願いできますか?」

としぞう「お疲れ様。わかりました。お仕事どうですか?」

Tさん「ぼちぼちです。続けられそうですよ。」

としぞう「それはよかった!」

Tさん「ある程度お金がたまれば、部屋も借りますね。」

としぞう「うん。そうですね!しばらくはしんどいでしょうが、がんばってください!」

Tさん「わかりました。では。」




三日目も四日目も問題なく仕事に行っていまた。
うちの営業所は基本的に土日がお休みですので、
日払いの対応を土日はしていないのです。

往々にして倉庫業(スーパーやホームセンターへの卸の場合ですが)
は土日も関係なく365日稼動しているところが多く、
Tさんの配属先も年中無休で稼動している現場です。



そして、今日。
現場から電話が入ります。


「Tさんが無断で来ていない」って。



携帯に連絡しても繋がらないので
履歴書の住所の場所へ行ってみました。



そこは、とても治安の悪い場所で、
日本にもこんなところがあるのかというほど
町並みはすさんでいます。

いたるところに青色のビニールシートが
テントとして立ち並んでいて、
公道のあちらこちらで人が寝ています。

近くの公園では、公園内のあらゆるところで
同じようにビニールシートがテント状に立ち並び、
自分の家のように、テントの外では鍋をつついたり
歌を歌いながらワンカップを飲んでいたり、
路上で用を足している人がいっぱいいます・・・。


そんなど真ん中にTさんの住所の場所があり、
そこはいわゆる日雇い労働者の方が、
その日の宿を求めて泊まる宿泊施設で、
部屋といってもとても狭く、
部屋にはお風呂もなければキッチンすらありません。

宿の店主に聞いてみると
Tさんは偽名だと判明し、
数日前からここに住んではいるものの、
今朝出て行って、他の人が部屋を借りているとのことでした・・・。




まじめそうに見たのに、
やっぱりかと、なんだか寂しくなりました。

彼がどういったいきさつで
今の環境で生活するようになったのか
僕にはさらさらわからないわけですが、
小学校や中学校時代には、少なからず夢や希望をもって
将来の自分に期待しながら生活をしていたはずです。


人を取り巻く環境は、往々にしてその人の考え方や
生き方に大きく影響するものだと思います。

もちろん、環境を理由にしてしまうのは簡単で
結局のところ本人しだいのことも多いわけですが、
人は切羽詰るといろいろと見えなくなる生き物なのかもしれません。




去るものは追わない主義ですが、
Tさんがここに住んでいる時間に
彼は何を思い、何を見て、何を感じて
そして何の為に生活をしていたのか。

複雑な感情を胸に突きつけられたまま
事務所に戻ることになりました。



これぐらいの裏切りはなれたもので、
そんなにへこんだりはしないのですが、
彼があそこで何を思いながら生活をしていたのかを
自分におきかえて考え出すと、
なにやら言葉にならないほど気分が沈んでしまいます・・・。


来週はいい出会いがありますように・・・。
スポンサードリンク

人気ブログランキング
みなさんの応援が僕のやる気の源です!応援のクリックをぜひともお願いします!

メルマガやってます!
実録!派遣会社の裏の裏!そのまた裏のつぶやき!?

 
Posted by としぞう at 23:35│Comments(9)TrackBack(0)

この記事へのトラックバックURL

http://trackback.blogsys.jp/livedoor/ryuga825/50953864
この記事へのコメント
本当ですね。環境で性格はできあがることもあるけど
それを理由にしちゃ成長できないままどころか
もっとひどくなるもんなんでしょうかね

ま、とにかくとしぞうさんの本買いに行かなくっちゃ!
仕事帰りに紀伊国屋でも寄って探してみます!



Posted by hot at 2007年05月20日 03:20
はじめまして☆ずっと前からいつもいつも、いつも拝見させていただいておりまして初めてコメントします(*^_^*)ホントに実話?っていうくらいおもしろい記事もありますね♪(笑)毎日の更新を楽しみにして応援しています(^^)


Posted by オレンジマン at 2007年05月20日 04:36
1泊1000円なら、1ヶ月3万円前後か。
ワタシは20代前半住んでたアパートはそれくらいだったけど
(もちろん風呂なしトイレ共同・音はツツヌケ・共同玄関は24時間空けっ放し)
時給1100円なら、切羽詰まってたら喜んでやりまっせ!
なんでフケるんやろ?そりゃ事情あるんかもしれんけど・・・なんか無性に腹立つ。





Posted by はづき at 2007年05月21日 04:34
はじめまして! 先週偶然本屋さんでとしぞうさんのご本を見て買った者です。 実は単行本な感じに読もうとして買ったんですが・・読んでいて、、中身の面白さに笑いがコボレ・・周囲の冷ややかな目を気にしつつも読みふけってしまいました。としぞうさん!面白すぎ!です(もちろん、お気に入りに登録させて頂きました。。もう、鬼嫁日記並みです(笑)これからも面白いエピソードを楽しみにしています
Posted by take at 2007年05月21日 11:36
しかし、毎回
強烈な方が来ますね。


大変ですね。
Posted by ktmn1000 at 2007年05月23日 21:59
>hotさん

ぜひ本買ってやってくださいw
お願いします^^;


>オレンジマンさん

はじめまして!
ほんとに実話?って
書いていて僕も思いますからw
Posted by としぞう at 2007年05月24日 22:26
>はづきさん

僕も切羽詰ったら絶対やりますね。
フケる理由がもうさっぱりわかりません。
甘えてるんでしょうね、食べられるから。


>takaさん

はじめまして!
ご購入ありがとうございます!
鬼嫁日記はいいすぎですwwww
今後ともよろしくお願いしますね!
Posted by としぞう at 2007年05月24日 22:28
>Ktmn1000さん

あははは。
ずいぶんなれましたけどねw

まぁ、いろいろと勉強にはなりますw
Posted by としぞう at 2007年05月24日 22:28
これ、オフの時にテントの中で
お伺いした場所の話でしょうか?(汗)

折角そういう環境から脱出するチャンスが
巡ってきたであろうに、どういった理由で
棒に振ってしまおうと思うのでしょうかね…。

まあ、人それぞれ考え方は違うので仕方がないのかも
しれませんが、本当に不思議なものです(苦笑)。

Posted by Ash at 2007年05月29日 15:19